傷んだ髪はもう治らないってホント？美容師と友達の意見が違う理由を徹底解説！
傷んだ髪はもう治らないってホント？美容師と友達の意見が違う理由を徹底解説！
「1度傷んだ髪はもう治らないんじゃないんですか？」
1度傷んだ髪ってもう治らないんじゃないんですか？友達で、縮毛矯正、カラーのやりすぎで髪がパサパサで傷みまくりの子がいたんですけど、その子がネットで評判のいいトリートメントを使い始めたらしくて、見違えるように髪がサラサラ、ツヤツヤで綺麗になってます。そのトリートメント調べてみたら、確かにすごく評判が良くて、その効果をこの目で見てるわけだし、私も買おうかなとか思ってるんですが、1つ気になることがあります。1度傷んだ髪はもう戻らないから切るしかないって美容師さんに言われたことがあります。でも、友達はそのトリートメント使って、実際傷みが治ってます。でも、美容師さんが嘘をつくとは思えないし、どういうことなんでしょうか？
この疑問、すごくよく分かります。美容師さんの言葉と、実際に効果を目の当たりにした友達の体験、どちらを信じればいいのか迷いますよね。今回は、髪の毛の専門家として、この疑問を徹底的に解き明かしていきます。傷んだ髪の毛が「治る」とはどういうことなのか、美容師さんの言う「治らない」とはどういう意味なのか、そして、あなたの髪の悩みを解決するために、具体的に何をすればいいのか、詳しく解説していきます。
髪の毛の構造とダメージのメカニズム
まず、髪の毛の構造と、ダメージがどのように起こるのかを理解することが重要です。髪の毛は、主に「ケラチン」というタンパク質でできており、3つの層から構成されています。
- キューティクル: 髪の毛の一番外側の層で、うろこ状に重なっていて、髪の内部を保護する役割があります。カラーリングやパーマ、紫外線などの外部刺激によって傷つきやすく、剥がれることで髪の毛の水分が失われ、乾燥やパサつきの原因となります。
- コルテックス: 髪の毛の大部分を占める層で、メラニン色素を含み、髪の色を決定します。また、髪の強度や弾力性もこの層によって決まります。パーマやカラーリングの薬剤は、このコルテックスに作用し、髪の毛の構造を変化させます。
- メデュラ: 髪の毛の中心部分で、空洞になっていることが多いです。髪の毛の太さや密度によって、メデュラの有無や大きさが異なります。
髪の毛のダメージは、これらの層が様々な要因によって傷つくことで起こります。主な原因としては、以下のものがあります。
- 物理的ダメージ: ブラッシングや摩擦、ヘアアイロンの使用など。
- 化学的ダメージ: カラーリング、パーマ、縮毛矯正などの薬剤の使用。
- 環境的ダメージ: 紫外線、乾燥、大気中の汚染物質など。
これらのダメージが蓄積すると、キューティクルが剥がれたり、コルテックス内のタンパク質が変性したりして、髪の毛はツヤを失い、切れ毛や枝毛、パサつきといった症状が現れます。
「治る」と「修復」の違い
ここで重要なのは、「治る」という言葉の定義です。美容師さんが「1度傷んだ髪は治らない」と言うのは、髪の毛が自己修復能力を持たないからです。髪の毛は、皮膚のように細胞分裂をして新しい細胞が生まれるわけではありません。一度傷ついた部分は、完全に元の状態に戻ることはないのです。
しかし、ここで希望を捨てないでください。「修復」という概念があります。これは、傷んだ髪の毛を、トリートメントやヘアケア製品を使って、できる限り健康な状態に近づけることです。具体的には、
- キューティクルの補修: 剥がれたキューティクルを補修し、髪の毛の表面を滑らかにすることで、手触りを良くし、ツヤを与えます。
- コルテックスの保護: 髪の毛内部のタンパク質の流出を防ぎ、水分を保持することで、髪の毛の強度を保ち、乾燥を防ぎます。
- 外部刺激からの保護: 紫外線や摩擦から髪の毛を保護することで、さらなるダメージを防ぎます。
つまり、友達が使っているトリートメントは、髪の毛を「治した」のではなく、「修復」したのです。傷んだ部分を補修し、髪の毛を健康な状態に近づけた結果、髪の毛がサラサラ、ツヤツヤになったというわけです。
効果的なヘアケア方法
では、具体的にどのようなヘアケアをすれば、髪の毛を修復し、健康な状態を保つことができるのでしょうか？
- シャンプーの選び方: 髪の毛と頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを選びましょう。洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になります。
- トリートメント・コンディショナーの使用: 毎日必ずトリートメントまたはコンディショナーを使用し、髪の毛に潤いと栄養を与えましょう。週に1～2回は、集中ケアできるヘアマスクを使用するのもおすすめです。
- ドライヤーの使い方: ドライヤーの熱は髪の毛にダメージを与えやすいので、必ず髪の毛をタオルドライしてから使用しましょう。ドライヤーは髪の毛から15cm以上離し、同じ場所に長時間当てないように注意しましょう。
- ヘアオイルの使用: 洗髪後やスタイリング前にヘアオイルを使用することで、髪の毛にツヤを与え、乾燥や摩擦から保護することができます。
- ヘアケア製品の選び方: 自分の髪質や悩みに合ったヘアケア製品を選びましょう。ドラッグストアや美容室で、専門家のアドバイスを受けるのも良いでしょう。
- 生活習慣の見直し: バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動は、髪の毛の健康にも影響します。規則正しい生活習慣を心がけましょう。
美容師さんとのコミュニケーション
美容師さんは、髪の毛のプロフェッショナルです。あなたの髪の毛の状態を一番よく知っているのは、担当の美容師さんです。髪の毛の悩みや、どのようなヘアケアをしているのかを、積極的に相談してみましょう。美容師さんは、あなたの髪の毛の状態に合わせて、最適なアドバイスをしてくれるはずです。
また、美容師さんに「傷んだ髪は治らない」と言われたとしても、落ち込む必要はありません。美容師さんは、髪の毛の構造やダメージのメカニズムを熟知しているため、そのように表現しただけかもしれません。大切なのは、あなたの髪の毛の状態を理解し、適切なケアを続けることです。
美容師さんに相談する際には、以下の点を意識すると、よりスムーズなコミュニケーションができます。
- 現在の髪の毛の状態を具体的に伝える: 髪の毛の悩み（パサつき、切れ毛、枝毛など）、ヘアカラーやパーマの頻度、使用しているシャンプーやトリートメントなどを伝えます。
- 理想の髪の毛の状態を伝える: どのような髪の毛になりたいのか（サラサラ、ツヤツヤ、まとまりやすいなど）を伝えます。
- 疑問点を質問する: 髪の毛のケア方法や、おすすめのヘアケア製品について、積極的に質問しましょう。
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まとめ
今回は、傷んだ髪の毛に関する疑問について、詳しく解説しました。髪の毛は自己修復能力を持たないため、一度傷ついた部分は完全に元の状態に戻ることはありません。しかし、適切なヘアケアを行うことで、髪の毛を修復し、健康な状態に近づけることは可能です。
大切なのは、髪の毛の構造とダメージのメカニズムを理解し、自分の髪質や悩みに合ったヘアケア方法を実践することです。美容師さんとコミュニケーションを取りながら、一緒に髪の毛の悩みを解決していくことも重要です。
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